いまここにいる
〜セミたちのように〜
しかし…
ほんと わたしは
セミをみると
色んなことが
あたまに浮かんでくる
今 浮かぶことを
書いてみることにする
わたしがわたしの
このからだに入って
感情を味わうことを
出来事を体験することを
受けとめることを
どれだけ避けていたのか
痛いこと以外に何があるのか
と拒絶するばかり
自分の浅はかさ…
一瞬にしてわきあがる
羨ましい気持ちから続く
数々の許せない思い
ここにいたくない というような
ぼんやりとした感覚を
持ち続けたまま
その状態をも
麻痺させたまま
生きていたこと
自分の気の持ち方次第で
悩みなく突き進むこともできる
うすらぼんやりした感覚でしか
受けとめられなかった状態から
自分の感覚を使って
体験をすることをゆるせた自分に
変わった
少しは痛みに強くなることが
できたということなのだろう
脱皮した皮の中に
自ら とらわれにいかずとも
今のわたしのからだに入り
セミたちのように
からだ振るわせ
精いっぱい飛びまわろう
