わたしのアンテナ~心地よく今を過ごせますように~

「あの時の私は 毎日、何をしていたのだろう?」と思うのがイヤなので、記録するという趣味である記録ブログです

長くて 短い⑥ ~ユーモア~

死をみつめると…
生が見えてくる⁉


ガン患者のくくりに
縛らんといてや!


父は父 いつもと変わらず
そこにいる


今までも これからも
(前回記事の続き…)


約三週間の入院生活の間にも
さまざまな感情を
味わうこととなる


皆で受けた 病状説明の後に
もう一度 ひとりで
医師に話を聞きにいく


働き盛りの時期の弟は
なかなか時間をとれない


勿論 いつでも
父に付添いたいが
そうもいかない


妻か姉から聞く情報を
たよりに 思考は始まる

なるだけ 
医師の説明 言葉とおりに
そのまま 正しく伝わるように
心掛けた


「今回 
   一番ショックを受けているのは
   本人だし
   なったもんは しょうがない

   お母さんを励ましながら
   やっていこう!」


わたしのように
慌てふためく訳でなく
起きたことを 
冷静に 受け止められる 
弟に 感謝


すぐ感情的になりそうになる
わたしを感じ
聞くべき質問をしてくれる
お嫁さんに 感謝


不安は
本人の次に 大きく 
のし掛かっているだろうに
いつもと さほど変わらない
母に 感謝



何度思い返しても
あの時

標準治療の話だけで 
あまりに淡々としていた

ひとりひとりに
寄り添った治療法を
取り入れてほしいことも
伝えたかったし

本人の前では聞けなかった
起こりうる 最悪の話など
医師が 隠していることはないか
確かめたかったし


わたしなりに 
しっかり体で
感じておこうと思った


「腫瘍が 消えて
   なくなることはないが

   抗癌剤が効く人なら
   2ヶ月くらいで 腫瘍が
   小さくなることが多い

   その時期に
   腸閉塞にならないように
   S状結腸を 部分的に切除する」


また 同じことを聞いただけで
スッキリしないまま
相談室を出た


この日 わたしが医師に
話を再度聞きに来ていることは
知らない
突然に行って 驚かせてやろう!


 あら?留守?
 もぬけの殻 のベッドに

"そら豆ひとつ…"

じいちゃん そら豆になる⁉


ちょうど この日
弟のお嫁さんも子どもを連れて
面会に来てくれていて

後から…
じいちゃんの
"そら豆事件" に 大笑いした


父のユーモア
こんな時でも発動
クスッっと笑える
いつもの自分でいること
気付かせてくれる
(母は ふざけた父に腹が立つ)



この入院中
抗癌剤をカラダに
スムーズに入れる為の

CVポート留置とよばれる
手術をすると聞く


この時
父が看護師に手術名を聞くも
その方は即答できず 
返答にかなり時間を要した

このことに
だいぶ不安を感じた父


手術名も すぐに答えられんもんを
人のカラダにするんか!と
怒りをあらわにしていた


この話を主人にすると…
大きな病院やから
仕事が細分化されていて
聞かれた人が知らんのは
当然ちゃうか~ と
(わたしの感覚的な疑問も
   先回りして調べてくれたり
   常識的に普通はこうやで と
   落ち着いて話してくれる
   旦那さんに 感謝)


父にそのまま メールした

ごもっともなことです
自分が渦の中にいて
冷静さを欠いていたという内容の
返事がきた


父も 今
色々思うところがあるだろう
落ち着いて ひとりになる時間


わたしが渡したノートに
毎日 アタマに浮かんだこと
書いているようだ



「退院したらパーティ開いて!」と
   治った気になってる?発言


わかりました
望みどおりにさせていただきます




病気ひとつで
家族が受ける ダメージ

だけど
本人が一番しんどいに
決まっている

父の想いに寄り添っていこう

どんなことでも
一緒に考えて 選択していこう

ひとりで考えるより 
選択肢が増えるかもしれない

最高最善を選ぶために…


わたしたちに
関わってくれてるひとびとに
ありがとう


長くて 短い話
まだまだ 続く…