30日の朝には、訪問診察を受け 『〇〇さん眠いですか?』の先生の問いに
『眠い!!』と答えた。
在宅医療、初めての先生 訪問の日から10日目だった。
先生も 進行が、早くて 旅立つ時の為の家族の心構えを書いたパンフレットを
旅立つその日に家族に渡す事になるとは思ってなかっただろう。
朝に そのパンフレットをもらったのだけど、
書いてあることは もうアタマに入っていた。
だけど、その 進み具合が めまぐるしい程に早くて
早送り再生してるみたい だった。
お父さんが、言っていた 『覚悟を決めます!』が、
今 なんだろう と‥‥
目の前で どんどんと 淡々と今が過ぎていく。
お父さんの見事な生ききり方 正に今、見届けさせて頂きます。という感じ。
抱きついて、
ありがとう ありがとうと何回も言った。
当たり前の事が起きただけ 普通の出来事。と呟きながら
そして、
大好きだよ~!と大きな声で 送り出した。
病院では 流石に あんな風に 送り出せなかっただろう。
在宅医療にして、良かったよね。
お父さんの一番落ち着くあの二階の部屋で過ごせて、良かったよね。
誰にでも、死がある事を認識すること
毎日をがんばったと思える一日にすること
明日はないと思い、今日、心に思うことは、今日やること
という 言葉に 出会った。
ほんとに そうだ。
心から そう思った。
死は 誰にでも ある事。
遠く感じて、実感がわかない事だった。が、
この日 はじめて こんなにも近くに感じた。
ありがとう。その事に気づかせてくれて。
ありがとう。