わたしのアンテナ~心地よく今を過ごせますように~

「あの時の私は 毎日、何をしていたのだろう?」と思うのがイヤなので、記録するという趣味である記録ブログです

長くて 短い ②

死をみつめると…
生がみえてくる⁉


4年前の母の日の話(前回記事)


そして 次の日…

病院嫌いの父は
弟夫婦と わたしの母と共に
診察を受けに行く


休み明けの混み合った待合室
来たくない病院
どうしようもない体調

どんよりした気持ちで
診察の順番を待っていたのだろう


内科の診察を受け 
がんの疑い浮上

外科へ引き継がれる

皆 がんの疑いが
晴れることを期待していた…


仕事帰り
父に電話をしてみる

意外に 声のトーンは
いつもの調子

「別に なんにもしてないで~
   クスリもくれなんだ」と


2日後の
検査の日まで 普通に過ごす



検査の日…

極度の貧血で即入院
その日の夜に輸血を行う

2日間に渡る検査の結果


S状結腸がん 多発肝転移と
診断される

ステージ4  

手術は現状サイズでは
大き過ぎて不可能
肝臓の手術はしない


最近では
結構 あっさりと本人に
病名の告知がなされるらしい


もう既に 父は
自分の病名は"がん"である と
聞かされている


詳しい病状説明を 明日
受けることになった

入院中の父と
弟のお嫁さんと 母
そして わたしの4人で


この日から
わたしは がんについて
ネットで調べ始める


見れば見るほど
不安要素ばかり
なにを信じていいのか!


知識不足の中であっても
わたしの感覚では 
カラダに良くないと思っている 
(後に 効果の恩恵もあることも知る)


肝臓は切り取っても
再生能力があるらしいことも
見つけた


明日は
少しでも 希望の持てる
治療方法の提案として

医師に 話を持ちかけてみようと
決めていた



病状説明の日…

自分は "がん"であると
知った父に

何を話そうか…


病院へ向かう電車の中で
父へのメッセージを探した
なにかを伝えたい


手帳に挟まっていた
小さな紙切れに


"なりたい自分をイメージして
 そうなれるよう 過ごしていこう" と


走り書きした


あと…
わたしが子どもの頃
父は おそらく母のために
在宅勤務を申し出たのだと思う


その姿を思い出した


毎日 毎日 
分厚い大学ノートに
閃いたことや業務の進め方
考えをカタチにしていく様を


父にしか読めない
暗号のような文字列で
記していたことを…


走り書きした紙切れを
新しい大学ノートに挟み
わたし愛用の
4色ボールペンと共に


父に渡した


受け取った父の 第一声は…


「遺言書くんか⁉」


まったく 普段と変わらず
冗談か 本気か わからない⁉
(わたしには なんとなくわかる)

言葉が 飛んできた


まだまだ 続く…
この日の出来事



長くて短い 話

今日も聞いてくれて
ありがとう




お父さんもありがとう
勝手にこの話
してもーてるけど

許してくれるやんな